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歯の矯正治療とは、不正な歯並びや噛み合わせを治すために、歯を移動させたり顎の成長などをコントロールすることをいいます。目的は以下のように様々です。

  • 審美的な希望を満たすため
  • ブリッジなどの補綴装置を長持ちさせるため
  • 噛み合わせや顎の位置を正すため
  • 顎の成長を促したり抑えたりするため    …など。

いずれの目的においても、矯正移動の対象が上下すべての歯(全顎矯正)か、一部の歯(部分矯正)かによって、矯正装置を装着する範囲や期間が異なります。当院では、全顎矯正治療については連携する専門医へ紹介し、治療を行います。

以下に当院における部分矯正症例についてご説明します。

 

正中離開

術前です。「前歯の真ん中の隙間を詰めたい」とのことでした。

術中です。前歯に装置を装着し、歯を移動させます。

歯に接着するブラケットという装置は、透明です。

術後です。隙間がなくなりました。治療期間は6カ月でした。

 

逆被蓋

 

9歳の子どもさんです。左上2番目の歯が内側に引っ込んでいることを気になさっていました。確かに左上の2番目の歯が下の前歯より内側に引っ込んでいて、かみ合わせが逆になっている状態です。このことが原因で、下顎が上顎に対して左にずれています。このまま大人になると全体的なかみ合わせも心配です。

歯の内側に装置を付けて、左上2番目の歯を前に出します。

 

治療開始から4か月です。左上2番目の歯は下の歯の前に出ました。審美性と清掃性が改善し、顎の位置も正常になりました。

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術後2年半です。順調です。

 

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