外傷歯
転んで前歯が折れた…。スポーツ中に接触して歯が欠けた…。
事故で歯が抜けた…めり込んだ…。
健康な歯を、ケガで失ってしまうのはとても悲しいことです。
でも、手当てが早ければ、抜かずに済むこともあります。
ケガをしないように注意することも大事ですが、
いざ歯のケガをしたとき
- どうすれば良いのか
- 歯医者さんでどういう治療をされるのか
を知っておいて欲しいと思います。
歯が抜けてしまったとき
ケガで抜けてしまった歯を救うために、一番良いのは元の位置に戻すこととされています。
まずは抜けた歯を探します。
見つかった歯が地面に落ちて汚れてしまっているときは、水で洗います。
ただし、長く洗うと元に戻るための組織も死んでしまうので、30秒以内にしましょう。
元の位置に戻せそうなら戻して、すぐに歯医者さんに行きます。
戻せないときは口の中に入れて保存すると良いですが、飲み込んでしまう危険があるので注意が必要です。
(唇と歯ぐきの間に入れると飲み込みにくいです)
もしそばに牛乳があるなら、牛乳の中に保存します。
そしてすぐに歯医者さんに行きましょう。
※意識消失や他の大ケガなどをしていないのが前提です。
※歯が欠けたり、めり込んだりした場合も、できれば破片を見つけてすぐに歯医者さんに行きましょう。
どういう治療をされるのか
- 抜けたり、めり込んだりした歯を、元の位置に戻します。
- 欠けている部分を修復します。
- ぐらぐらしているときは、隣の歯と固定 します。
- 1カ月ほど経過をみます。
- 必要に応じて、神経の処置をすることもあります。
※ 上記は外傷歯治療の基本的術式です。症例により詳細は異なります。
治療例(脱臼)
外傷直後です。歯が内側にめり込んで、ぐらぐらしています。上下の歯を噛み合わせることもできません。
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元の位置に整復後、固定して局所的安静を図ります。
↓
3カ月後です。元の位置で安定しました。ぐらぐらせず、元通り噛めるようになりました。
治療例(歯冠破折)
ぶつけて歯が欠けました。
↓
幸い歯根や神経にダメージはなく、欠けた部分を硬質プラスチックで補うだけで済みました。
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